ツバメ飛ぶ

グエン・チー・フアン著 加藤栄訳

2002年10月刊 46判 256頁 てらいんく 1,714円

ベトナム戦争が激しさを増したころ、サイゴン政権側の要人を暗殺するテロ組織「ツバメ隊」に、14歳の少女は志願した。惨殺された兄や姉のうらみをはらすため、故郷を解放するために。―― やがて戦争は終わり大人になった彼女は戦時中の拷問による後遺症に苦しんで眠れない夜を過ごしつつ、自らが手を下した旧敵の遺族の生活を心がける。人は人をどこまでうらみ、どこまで許せるのか。
著者は、1947年ベトナム北部ハタイ省の農村の生まれる。1965年軍隊に入隊。ベトナム戦争の激戦地であった中部の戦線で数多くの戦闘に参加。その後、ベトナム人民軍傘下の新聞、雑誌の編集に従事。現在は人民軍の文学専門誌「軍隊文芸」の編集長。本書は、1990年ベトナム作家協会賞を受賞。

 

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