越境する家族 在日ベトナム系住民の生活世界

川上郁雄著

2001年2月刊 A5判 318頁 明石書店 3,500円

【目次】
序章

第一章 「ベトナム難民」のとらえ方
一 研究意義と目的
 1 国民国家と難民
 2 難民研究への文化人類学的アプローチ
 3 「インドシナ難民」研究への視角
二 日本に定住する「ベトナム難民」のとらえ方
 1 難民の定義とその限界性
 2 「インドシナ難民」の歴史的背景
 3 「インドシナ難民」への国際的対応
 4 「インドシナ難民」への日本の対応
 5 日本における「インドシナ難民」の法的地位
 6 「難民」が「難民」でなくなるとき
 7 「ベトナム難民」から「べトナム系住民」へ
第二章 調査の概要と研究視点
一 調査の概要
二 研究視点
第三章 ベトナムの歴史と文化
一 地理的環境
二 19世紀までの歴史と文化
 1 海のシルクロード
 2 民族意識と地域性の形成
 3 ベトナムの統一・前近代
 4 村落社会
 5 親族組織
 6 儒教文化
三 二〇世紀初頭からサイゴン陥落まで
 1 植民地時代のべトナム
 2 独立運動と第一次インドシナ戦争
 3 第二次インドシナ戦争 − ベトナム戦争
 4 都市での生活
四 一九七五年以後
 1 サイゴン陥落後
 2 社会主義への道
 3 経済政策と教育
 4 第三次インドシナ戦争
 5 ドイ・モイ − 刷新
第四章 コミュニティと社会的ネットワークの形成
一 在日べトナム系住民の人口動態の諸特徴
 1 日本における「インドシナ三国」国籍者の人口とその基本的性格
 2 人口構成
 3 居住地域
 4 人口動態の諸特徴
二 コミュニティの形成
 1 大阪府八尾市の「べトナム人自治会」 事例1
 2 神戸市長田区の「カトリック共同体」 事例2
 3 分析 − コミュニティの形成過程
三 社会的ネットワークの形成
 1 親族
 2 同郷出身者と中国系ベトナム人
 3 民族的諸組織
四 考察
第五章 定住適応過程と家族観の変容
一 「ベトナム難民」六〇世帯のプロフィール
 1 家族と子供
 2 ベトナムでの生活
 3 ベトナム出国から日本入国まで
 4 日本への入国から定住まで
 5 日本での生活
 6 六〇世帯に見る定住適応過程
二 「家族」の再生と適応過程
 1 ひとり「難民船」に乗せられたトラン青年の場合 − ケース1
 2 息子ひとりを連れて出国したビンの場合 − ケース2
三 家族観の変容
 1 核家族
 2 夫婦の関係
 3 親子関係
 4 若者世代
四 むすび
第六章 越境する家族
一 「難民」としての生活戦略
 1 「難民」としての脱出
 2 帰化
 3 越僑
二 家族のネットワーク
 1 一時帰国したキエットの場合 − ケース3
 2 ベトナムヘの輸出業を営むミンの場合 − ケース4
 3 ベトナムに家を建てたティエンの場合 − ケース5
三 考察
第七章 宗教実践とエスニツク・アイデンティティ
一 ベトナム系住民にとっての宗教実践とは何か
二 べトナム系住民の宗教実践
 1 生活世界を規定するもの
 2 カトリック教徒の宗教組織と宗教生活の特徴0
 3 仏教徒の宗教組織と宗教生活の特徴
 4 宗教的リーダーのプロフィール
 5 ある婦人の語リ
三 考察
第八章 日本社会とベトナム系住民 − その日常と展望
一 コミュニケーションとネットワーク
二 展望 − 若者たちの心性
 1 オーストラリアに移住したドンの場合 − ケース6
 2 アメリカで勉強してきたフィーの場合 − ケース7
 3 日本に帰化したヒェンの場合 − ケース8
 4 考察
三 再び「在日ベトナム系住民」とは
あとがき − 「越境する家族」の物語は続く
参考文献
索引

 

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