観光

ラッタウット・ラープチャルーンサップ著 古屋美登里訳

2007年2月刊 46判 278頁 早川書房 (5%)税込:\1890 (本体:\1800)

 闘鶏に負けつづけ、家庭を崩壊に追い込む父を見守る娘の心の揺れを描いた「闘鶏師」。11歳の少年が、いかがわしい酒場で大人への苦い一歩を経験する「カフェ・ラブリーで」。息子の住むタイで晩年を過ごすことになった老アメリカ人の孤独が胸に迫る「こんなところで死にたくない」。美しい海辺のリゾートへ旅行にでかけた失明間近の母とその息子の心の交流を描いた表題作「観光」ほか、人生の哀しい断片を瑞々しい感性で彩った7篇を収録する。
 ワシントン・ポスト、ロサンゼルス・タイムズ、ガーディアンなど英米の有力紙が絶賛し、タイ系アメリカ人の著者を一躍文学界のホープに押し上げた。本書に収められた7篇は、すべてタイを舞台にしている。
 著者は、1979年シカゴに生まれ、バンコクで育つ。タイの有名教育大学、コーネル大学で学位を取得後、ミシガン大学大学院のクリエイティブ・ライティング・コースで創作を学び、英語での執筆活動を始める。『観光』がデビュー作。

【目次】
ガイジン
カフェ・ラブリーで
徴兵の日
観光
プリシラ
こんなところで死にたくない
闘鶏師
訳者あとがき

 

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