アジアの路上で溜息ひとつ

前川健一著

1994年12月刊 文庫判 328頁 講談社文庫 660円

メーホンソンの安宿の少年、マレーシアのイミグレの役人、ナコーンパノムの市場のおばさん、バンコクの旅行会社の女性社員…、カネはないが、あり余る時間をもてあます旅するライターは、旅先で多くの人の善意と、ときに悪意に出会う。旅を続けるのは、人に出会えるからだ。「料理そのものよりも、料理を作っている人や、食べている人の方により興味があった」。1980年前後の旅の体験をもとに書かれている。
本書は「路上のアジアにセンチメンタルな食欲」(筑摩書房 1988年)を改題、写真・書き下ろしを加え再構成されたもの。

【主要目次】
イミグレーション・カット 
コタバル(マレーシア)
トイ少年の見る夢は 
メーホーンソーン(タイ)
微笑みの値段 
ナコーンパノム(タイ)
白い花の料理人 
チェンマイ(タイ)
異国とトウガラシ 
バンコク(タイ)
ツタンカーメンに呪われて 
ルクソール(エジプト)
銀行の天使、スリの仁義 
カイロ(エジプト)
バラック食堂「銭箱軒」 
ナイロビ(ケニア)
キムチシャワーにようこそ 
釜山(韓国)
空腹の月夜 
ラングーン(ビルマ)
ジャワ・カキ氷観察団 
ジャカルタ(インドネシア)
三泊四日遅延の旅 
サンボアンガ(フィリピン)
生きていくのは大変だ 
マニラ(フィリピン)
故郷を去る娘に贈る一本の餞(はなむけ) 
パナイ島(フィリピン)
お好み焼きのアイデンティティー 
ニューヨーク(アメリカ)
そして、旅はまだ続く
それでも、旅はまだまだ続く 文庫版のためのあとがき
解説● 水のアジア、砂のアジア 関川夏央

 

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