朝鮮半島の分断と離散家族 (アジア現代女性史 6)

金貴玉著 藤目ゆき監修 永谷ゆき子訳

2008年1月刊 46判 396頁 明石書店 (5%)税込\5250 (本体\5000)

分断と冷戦の犠牲者として生み出された朝鮮半島の離散家族。自ら38度線を越えた越南者・越北者のみならず、被拉致者、工作員、捕虜、脱北者など、その多様な実像を詳細に分析し、現地調査で当事者の記憶を掘り起こす。

【主要目次】
日本版序文 東北アジアの植民地主義と冷戦の犠牲者、離散家族を記憶しながら
第1章 離散家族研究の現況
 1 「離散家族」問題にどのように接近するのか
 2 離散家族研究の現況
 3 離散家族研究の特徴と限界
第2章 離散家族の範疇
 1 誰が離散家族なのか
 2 離散家族の範疇別分類
第3章 離散家族研究の方法論―口述史
 1 なぜ地域調査と口述史方法論なのか
 2 予備段階
 3 本調査に着手する
 4 調査原則と葛藤
 5 口述史方法論と他の方法論の関連
 6 新しい出発を準備しながら
第4章 北側では離散家族問題をどのように認識してきたのか
 1 越南離散家族についての認識と政策
 2 越北者についての認識と政策
 3 真の人道的接近のために
第5章 われわれは反共戦士ではない―下からの反共イデオロギー崩し
 1 反共イデオロギーの成立と解体
 2 神話として残った越南者通念
 3 砂上の楼閣に立てられた通念
 4 越南者の二元化されたアイデンティティの意味するもの
第6章 解放直後の越南者のソウル定着―越南者の社会・政治的活動を中心に
 はじめに
 1 解放直後の越南者の規模と越南動機
 2 米軍政期の越南民対策
 3 解放直後の越南者の社会・政治的活動
 むすび
第7章 戦争と空間、人間の社会学的出会い―束草の越南者共同体を中心に
 1 束草の変貌した社会的性格
 2 束草の空間的性格変貌の要因
 3 「失郷民の故郷」を越えて
第8章 朝鮮戦争と人々
 1 金英男事件から見た冷戦の家族残酷史
 2 束草の三人のハルモニが経験した六・二五戦争
 3 最初のインタビュー―南韓が拉致した北韓漁夫、44年ぶりに口を開く
 4 現代史の証言、あらわになる北派工作員の実体と真実
 5 見えない風景―北派工作員を考える
結び 国境のない文化を創造する離散家族共同体

訳者あとがき(永谷ゆき子)
参考文献(原著)
参考文献(日本語訳)

 

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