ODAで沈んだ村 インドネシア・ダムに翻弄される人びと

久保康之 編著

2003年4月刊 A5判 82頁 インドネシア民主化支援ネットワーク(ニンジャ)発行 800円

2002年9月、日本のODAで、スマトラ島中部に建設されたコトパンジャン・ダムにより被害を受けた住民が、日本政府、をはじめとする関係機関、企業に対して、ダムの撤去と損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。受入国側の住民が日本政府を訴えたのはODA史上初めてのことである。本書は現地でなにが起こっているのか、住民の声を中心にまとめられている。

【目次】
はじめに
無責任援助に外務省はどう関与してきたか
 外務省は「転向」した?/「配慮と解決」を確認というが…/超大型訴訟へ発展/推進力は日本の技術とカネ/履行されなかった条件/強制された「同意」/問題山積の 「補償」状況/「開発の果実」はどこへ
住民とともに闘う支援者たち
 熱心な活動家たちの支援をとりつけた住民たち/政府・国軍の厳しい監視のもとで
権利・回復を求めるインドネシアでの訴え
 シャムスリたちの闘い/ブキティンギ法律擁護事務所の支援
破壊されたミナンカバウの伝統と豊かな自然
 世界最大規模の母系制社会/伝統、社会的関係性の喪失/生計、住環境、水問題への深刻な影響/生態系の破壊
奪われたわたしたちの豊かさ−住民の聞き取りから
 果樹の収穫も水の入手も、以前は苦労しなかった/奪われた権利の回復の代償/破壊された村の文化や伝統、社会関係/あまりにも貧しくなった移転後の暮らし/娘が売春をするようになった
変わらぬODA体質と裁判の意義
 「ODA疑惑漏洩元年」/変わらない疑惑体質/「ワシは立ち退かない」/住民の納得ない援助はやめるべき

 

ご注文

ホーム