辺縁のアジア 〈ケガレ〉が問いかけるもの

阿部年晴、綾部真雄、新屋重彦編

2007年2月刊 46判 344頁 明石書店 (5%)税込:\4095 (本体:\3900)

フェミニズムやネオ・リベラリズムの浸透、グローバリズムの受容によって、アジアにおいても不浄や差別をめぐる状況に著しい変化が起きている。改宗や移住を行うことで差別を生み出す社会的文脈から距離を置くことが容易になった反面、新たに生み出されるケガレもある。本書は、民俗学・社会学における伝統的な「ケガレ論」を、日本・台湾・韓国・マレーシアなど変容する21世紀アジア社会に広く当てはめ、敷衍してゆく試み。

【目次】
はじめに―辺縁のアジアから
第一部 世界宗教―「リセット」の帰趨
 台湾原住民が語る苦難のイエス―カトリック教会の場合(新屋重彦)
 「リセット」としての改宗―マレーシア、オラン・アスリ社会のイスラーム改宗者(信田敏宏)
第二部 女性―ケガレの生きられ方
 巫女とケガレ―韓国済州島と珍島の調査から(網野房子)
 女性は神輿の担ぎ手か?―玉前神社と神田明神の祭礼を通じて(海上直士)
第三部 出自―絆という「呪縛」
 タイの山を貫く排除の入れ子構造―グローバリゼーションは周縁的少数者にとっての福音か(綾部真雄)
 華南におけるミャオ族のケガレ観念―婚姻忌避の深層(曽 士才)
第四部 環境観―ケガレの濾過
 “ゴミ”の誕生―ネパール・カトマンズ盆地における家庭ゴミ堆肥化プロジェクトと不浄観(山上亜紀)
総論
 ケガレという解放? 不浄という呪縛?(阿部年晴)
あとがき

 

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